三和化学研究所 ニュートリション事業撤退へ

愛知県名古屋市の株式会社三和科学研究所（スズケングループ）はニュートリション（医療・介護）事業の一部を三重県四日市市のニュートリー株式会社に譲渡することに合意、2016年9月15日に事業譲渡契約を締結した。
超高齢化が加速するなか、医療・介護の重要性は今後より一層高まり、新たな製品開発、上市に注目と期待が集まるが、一方で、三和化学研究所におけるニュートリション事業は競争激化で収益力が低下傾向にあり、取り巻く環境は厳しさを増している。こういう状況において、事業構造の見直しが求められてきた。今回の契約により2017年3月31日をもって三和化学研究所はニュートリション事業から撤退すこととなった。

嚥下サポート、栄養素補給の領域において、エビデンスに基づく製品開発、情報提供に強みを持ち、医療・介護食品事業に特化した企業。

三和化学研究所は、嚥下補助食品、咀嚼困難者用食品、糖尿病用食品、腎疾患用食品など140製品のうち一部を4月1日をもってニュートリーに譲渡し、譲渡しない製品は販売を終了する。今後は、医薬品事業、診断薬事業を柱とし、糖尿病・腎疾患領域を基軸とした新薬開発型企業として社会に貢献する企業を目指す。




三和化学研究所プレスリリース
https://www.skk-net.com/information/item/press20160915.pdf