機能性ペプチド、抗体誘導ペプチド
株式会社ファンペップは、9月16日、特定の標的分子に対する抗体誘導ペプチドの共同研究契約を、大日本住友製薬株式会社との間で締結したと発表した。
抗体誘導ペプチドは、ファンペップが大阪大学大学院医学系研究科との共同研究により実用化を目指している、機能性ペプチド。大日本住友製薬との契約締結は、9月15日に行われている。
長期作用型医薬品として研究開発を推進
抗体誘導ペプチドは、標的分子(疾患関連タンパク質)の働きを阻害する抗体を体内で産生させるようデザインされたペプチド。感染症予防ワクチンといった従来のワクチンとは異なり、獲得免疫システムのうち細胞性免疫を活性化せず、抗体産生に関連する液性免疫を選択的に活性化させる。
ファンペップは、免疫システムに標的分子の情報を記憶させることで薬効を持続させる長期作用型医薬品として、抗体誘導ペプチドの研究開発を推進。高価な抗体医薬の代替技術となる可能性や、生活習慣病などの「服薬コンプライアンス」の問題を解決する可能性を秘めていると、同社はしている。
大日本住友製薬が持つ創薬ノウハウを活用
今回締結された契約に基づく共同研究においてファンペップは、大日本住友製薬が持つ創薬ノウハウを活用。特定の標的分子に対する抗体誘導ペプチドの創出を目指すとしている。なおファンペップは今回の共同研究において今後、大日本住友製薬より研究支援金を受け取る予定だという。

大日本住友製薬株式会社と株式会社ファンペップの抗体誘導ペプチドに関する共同研究契約締結について - 株式会社ファンペップ
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