日本で初めて乳児血管腫を適応症とする薬剤
マルホ株式会社は、9月16日、乳児血管腫治療剤「ヘマンジオル シロップ小児用 0.375%」の販売を開始した。
同剤は、日本で初めて乳児血管腫を適応症とする薬剤。同社は本年7月、同剤の製造販売承認を取得している。
世界36ヵ国で承認されている
乳児血管腫は、乳幼児に発症する良性腫瘍。一般的に、1歳頃をピークとして最大化し、多くは5~7歳頃までに自然退縮することから経過観察されている。しかし、気道付近や目など発症部位によっては、生命および機能に影響を及ぼす場合もある。また、腫瘍の増大や瘢痕の残存によって整容的な問題が生じると判断された場合には、積極的な治療が必要とされる。
「ヘマンジオル」は、フランスのピエール ファーブル デルマトロジー社 (以下「PFD社」)が開発した、プロプラノロール塩酸塩を有効成分とするシロップ剤。米国やEUをはじめとする世界36ヵ国で承認されている。
乳児血管腫治療における新たな選択肢を提供
マルホは2012年12月、PFD社との間で日本国内における「ヘマンジオル」の開発および販売の独占契約を締結。2013年11月には、厚生労働省より同剤について少疾病用医薬品の指定も受けていた。
同社は今後も、乳児血管腫治療における新たな選択肢を提供すると共に、同剤の適正使用推進を通じて乳児血管腫患者とその家族に貢献できるよう取り組むとしている。

仏ピエール ファーブル社提携の乳児血管腫治療剤「ヘマンジオル シロップ小児用 0.375%」新発売のお知らせ - マルホ株式会社
http://www.maruho.co.jp/release/