C2ドメインに作用する治療薬を研究開発
インタープロテイン株式会社は、9月20日、ニューヨーク医科大学(以下「NYMC」)との間で研究パートナーシップ契約を締結したと発表した。
このパートナーシップ契約は、蛋白質を構成する部分構造の一つであるC2ドメインに作用する治療薬を研究開発するためのもの。がんや線維症、肺高血圧症など多くの疾患の治療に寄与する治療薬を開発するという。
探索的創薬研究を行うインタープロテイン
インタープロテインは、「INTENDD(INTerprotein’s Engine for New Drug Design)」および「ヘリックス・ループ・ヘリックス・ペプチド(HLHP)」という二つの基盤技術を用いて、蛋白質間相互作用を標的とした探索的創薬研究にフォーカスしている企業。
「INTENDD」は、蛋白質立体構造に基づいた創薬のための戦略であり、立体分子模型も活用した低分子結合部位の同定および「SBSG」による「in silico」スクリーニングからなる。
「HLHP」は、立体構造規制ペプチドの一種。ラショナル・デザインおよびファージ提示ペプチド・ライブラリーからのランダム・スクリーニングによって、効率的な結合ペプチド同定が可能となっている。
低分子の同定に共同で取り組む
今回の契約においてインタープロテインとNYMCは、NYMCのC2ドメイン生物学に関する先進的研究力と、インタープロテインの基盤技術「INTENDD」を融合。C2ドメインが関与する相互作用を制御する低分子の同定に、共同で取り組むとしている。
両者は今後、C2ドメインに作用する治療薬に関連する知的財産権を、製薬系企業など第三者に対してライセンスすることを目指すという。

低分子PPI阻害薬の探索に関するニューヨーク医科大学との研究パートナーシップ契約締結のお知らせ - インタープロテイン株式会社
http://www.interprotein.com/jp/news