アルコール性肝障害マーカー「N-ラテックスCDT」の販売開始
シーメンスヘルスア・ダイアグノスティクス株式会社は、7月にアルコール性肝障害マーカーとして国内で初めて体外診断用医薬品の承認を取得した「N-ラテックスCDT(糖鎖欠損トランスフェリン)」試薬の販売を9月16日より開始した。
糖質欠損トランスフェリンとは
大量のアルコールを継続的に飲酒していると、血中の蛋白質のひとつであるトランスフェリンから糖質が欠損した物質「CDT」が上昇する。
そのため、トランスフェリンとの比を算出する%CDT 検査は、習慣飲酒のマーカーとして、また、アルコール性肝障害の補助診断として有用とされる。CDT値は飲酒量、頻度が高いほどCDT値に異常が見られる率が高まる。
アルコール性肝障害マーカーとして
ガンマGTはアルコールに敏感に反応するが、飲酒してもガンマGTが上昇しない人にもCDT検査は有効で、CDTは、2ヶ月異常毎日アルコール量60g(日本酒換算3合)を超える飲酒で値が上昇し、2~4週間断酒すると低下する。
その特異性により欧米では飲酒マーカーとして認知されていて、交通関連企業のドライバーの検診などに多く利用されている。

シーメンス プレスリリース
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