欧州で承認を取得
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は9月15日、欧州統括会社エーザイ・ヨーロッパ・リミテッドが抗がん剤「Kisplyx (R)」(レンバチニブ)が欧州で進行性腎細胞がんにおいて、抗がん剤エベロリムスとの併用療養の適応で承認を取得したことを発表した。
今回の承認は血管内皮増殖因子を標的とした治療歴があり、切除不能な進行や転移性腎細胞がんの患者を対象とした臨床試験の結果に基づいたものとしている。
この臨床試験はレンバチニブのみ投与した場合とエベロリムスのみ投与した場合、またエベロリムスとレンバチニブの併用投与した場合の無憎悪生存期間を比較したものである。
レンバチニブ単剤が7.4ヶ月、エベロリムス単剤が5.5ヶ月、エベロリムスとレンバチニブの併用が14.6ヶ月と有意に延長したことがわかった。
レンバチニブは腎細胞がんの適応について、すでに米国で承認されており、今回の承認で2番目の承認となる。
「Kisplyx (R)」という製品名で販売
また、欧州ではレンバチニブは甲状腺がんのオーファンでラッグとして「レンビマ(R)」として販売されているが、今回の腎細胞がんについてはオーファンでラッグではないため、「Kisplyx (R)」という製品名で販売するとしている。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201663.html