医科学創薬、共同研究を発表
医科学創薬株式会社(以下、医科学創薬)は9月6日、国内の製薬企業と共同で創薬研究を行うことを発表した。
医科学創薬は、開発した「グリコクラスター制御生体分子合成技術」と「疾患早期診断のための糖鎖自動分析装置開発」を基に北海道大学発のベンチャー企業として、2010年に設立された。
糖鎖関連物質の合成技術と解析技術を持つ会社で、2015年にはトランスジェニックグループと資本業務提携をしている。このトランスジェニックグループも熊本大学発のベンチャー企業だ。
独自の糖鎖テクノロジー「QuaDRAD (TM)」を活用
医科学創薬独自の糖鎖テクノロジー「QuaDRAD (TM)」は、抗体を作製や、糖ペプチド合成に必要な糖アミノ酸誘導体の製造、微粒子作製などを用いた抗体創薬エンジンである。
医科学創薬はこの「QuaDRAD (TM)」について、自己免疫疾患やアルツハイマー病、パーキンソン病といった神経変性疾患、糖尿病など生活習慣病の治療抗体の創薬に応用できるとしている。
医科学創薬は今後、自己免疫疾患の治療薬と診断薬の共同研究を行うことで、治療薬の早期の開発や診断薬を臨床の場に提供することを目指すとしている。また、今回の発表では具体的な標的疾患は開示されていない。

医科学創薬株式会社 お知らせ
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