蓄積されたゲノムデータを活用
株式会社ジーンクエストは、9月12日、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野・川上憲人研究室と共同で「ヒト遺伝子多型と職業性ストレスとの関連調査」を開始したと発表した。
ジーンクエストは、主に遺伝子解析キットを通じて蓄積されたゲノムデータを活用し、遺伝子多型と体質、疾患に関する幅広い研究に取り組む企業。
遺伝子多型の変化を捜索
職業性ストレスの健康影響は、神経系の活動を決定する個人の遺伝子によって異なる可能性がある。しかし、職業性ストレスへの感受性に関する遺伝子パターンの研究は、世界的に見てもまだ存在しない。
今回の共同研究では、企業の従業員を対象として、質問票およびバイオマーカーによる調査を実施および解析。職業性ストレスの健康への影響を調整する遺伝子多型の変化を、捜索するとしている。
テーラーメードの対策へ繋げる
同研究により期待される成果として同社は、職業性ストレスの感じやすさに関する遺伝的要因の判明から生まれるメリットを挙げる。遺伝的要因が明確になることで、個々人が職業性ストレスを受けにくい働き方や個人ごとのテーラーメードの対策へ繋げることが可能になるとしている。
同社は今後も、共同研究によって生み出される成果を活かし、より信頼できる遺伝子解析サービスを提供するとしている。

職業ストレスと遺伝子多型の関連性を明らかにする共同研究を開始 - 株式会社ジーンクエスト
https://genequest.jp/topics/news/0/194