約3年でシリーズ累計販売台数1000台達成
株式会社日立製作所は、9月13日、マルチスライスCT装置「Supria/Supria Grande V2.21」を販売開始した。
同装置は、販売開始から約3年でシリーズ累計販売台数1000台達成した同社の「Supria/Supria Grande」に、最新のソフトウェアを搭載したもの。医師の読影支援やワークフローを改善し、消費電力も大幅に低減している。
コンセプトは「オープン&コンパクト」
日立は2013年9月、「オープン&コンパクト」のコンセプトで開発した16列CT装置「Supria」の出荷を開始。コンパクトな設置を実現した同装置は、設置スペースの条件が厳しい中小規模の病院やクリニックにおいて、広く受け入れられた。
続いて同社は2015年1月、「Supria」と同サイズながら高速・広範囲の撮影を可能にした64列検出器搭載の「Supria Grande」を販売開始。従来は大病院でのみ行われていた仮想大腸内視鏡検査などの検査を、同装置は中小規模の病院やクリニックでも可能にしている。
技師の負担軽減や病院経営の効率化を実現
今回発売された「Supria/Supria Grande V2.21」は、良好なサブトラクション画像作成を支える「軌道同期スキャン機能」、椎体MPRの読影をサポートする「SPINEモード機能」、そして最大55%消費電力を低減する「Eco mode」などを搭載。技師の負担軽減や病院経営の効率化を実現している。
日立は今後も、現場のニーズにあった画像診断機器と快適な操作環境の提供を行い、医療の質の向上と発展に貢献するとしている。

優れた操作性・省エネ化を実現するマルチスライスCT装置「Supria/Supria Grande V2.21」を販売開始 - 株式会社日立製作所
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