100%子会社MEDRxUSAINC.が提出
株式会社メドレックスは、9月9日、同社の100%子会社であるMEDRxUSAINC.が痙性麻痺治療貼付剤「MRX-4TZT」の治験許可申請を米国食品医薬品局(FDA)に提出したと発表した。
テープ型貼付剤として製剤開発
「MRX-4TZT」は、イオン液体を利用したメドレックスの独自技術「ILTS」を用いて、中枢性筋弛緩薬「チザニジン」のテープ型貼付剤として製剤開発されたもの。
イオン液体は、融点が100度以下の塩のことであり、常温溶融塩とも呼ばれる。このイオン液体を用いることで「チザニジン」の経皮浸透性を飛躍的に向上させることを、同社は世界に先駆けて見出している。
「チザニジン」は、脳や脊髄にある中枢神経に作用して筋肉の緊張を緩和する中枢性筋弛緩剤の一種。痛みを伴う肩こりや緊張性頭痛などの治療に使用されている。
早期のPOC(ProofofConcept)取得を目指す
メドレックスは、米国における筋弛緩薬の市場規模が、2014年度において12億ドルと見る。筋弛緩薬の経皮製剤が存在しない現状において、経皮製剤の「MRX-4TZT」は、経口剤と比較して有効血中濃度の持続性や副作用の低減といったの利点が期待されるとしている。
同社は同剤について、早期のPOC(ProofofConcept)取得を目指し、同社グループにおいて臨床開発を進めるという。

痙性麻痺治療貼付剤(MRX-4TZT)の米国における治験許可申請提出のお知らせ - 株式会社メドレックス
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