世界で初となる抗生物質とステロイドを組み合わせた点耳剤
Laboratorios SALVAT S.A. (以下、Salvat)とArbor Pharmaceuticals, LLC (以下、Arbor)は、8月31日に共同で抗生物質とステロイドを組み合わせた点耳剤「OTOVEL (R)」の発売を発表した。
この点耳薬は無菌、防腐剤無しの1回投与分をパッケージしたもので、世界で初となる。
「OTOVEL (R)」は、プラセボを対照とした臨床試験の結果、有意差が認められ、今年4月に、米食品医薬品局(FDA)から承認されたものだ。
急性中耳炎(AOMT)患者に処方
Salvatは、バルセロナに本社がある1955年に創設された製薬会社で、2009年には米国で耳障害治療薬「CETRAXAL (R)」を発売している。また、Arborはアトランタに本社をおく特殊医薬品企業。Arborはこの「OTOVEL (R)」の米国での独占販売をすることになっている。
「OTOVEL (R)」は急性中耳炎の治療で鼓膜を切開し、チューブを挿入する治療を受けた小児患者(生後6ヶ月以上)に処方される。
米国では感染が原因でおこる急性中耳炎(AOM)で、鼓膜にたまる液体(耳だれ)を鼓膜切開しチューブで排出させる治療を受ける子どもが年間約100万人いるとされている。また治療を18ヶ月受けた小児患者の83%が、鼓膜切開に伴う急性中耳炎(AOMT)を起こすといわれている。

Salvat ニュース
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