「理研CDBー大塚製薬連携センター」を開設
理化学研究所(以下、理研)と大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)は9月1日、「理研CDBー大塚製薬連携センター」を開設したと発表した。
理研多細胞システム形成研究センター(以下、理研CDB)は再生医療の推進を目的とし、「多細胞システム」を解明する研究をしており、また大塚製薬はトータルヘルスケアカンパニーとして独自の研究開発を行い、精神疾患や神経疾患、がんを最重点領域として医療用薬品の研究開発を行っている。
神経変性疾患治療と腎疾患治療の研究
今回の「理研CDBー大塚製薬連携センター」開設について、当面は研究課題として、神経変性疾患治療と腎疾患治療の研究を行うとしている。
また、発生・再生学研究、それに伴う創薬の応用について互いの持つ独創的な研究の融合し、今後は共同開発と次世代の人材育成に役立てるつもりだ。
企業、研究機関の枠を超えた新しいこの組織は、理研CDB内に開設される。
理研はバトンゾーン制度と呼ばれる企業と理研が基礎研究から実用化研究まで一緒に行う制度を設けており、また、理研内に「連携センター」を設置している。2015年までに5つの企業との連携センターを立ち上げている。今回の大塚製薬との連携で6つめとなる。設置期間は5年間で、2021年8月31日までとしている。

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/detail.php?id=3141