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2025年05月17日(土)
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パーキンソン病に有効、デュオドーパ配合経腸用液が発売

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パーキンソン病に有効、デュオドーパ配合経腸用液が発売

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既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の為の治療薬
アッヴィ合同会社は、2016年9月1日、「デュオドーパ(R) 配合経腸用液」の発売を開始した。この薬は、レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法では十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動に対する治療に有効である。

パーキンソン病
デュオドーパ(R)配合経腸溶液は専用の小型携帯型注入ポンプ及び専用のチューブを通し、空腸投与用レボドパ・カルビドパ水和物配合剤を直接空腸に16時間持続投与するものである。

デュオトーパ治療システムはパーキンソン病の治療経験がある神経内科医が在籍していることやアッヴィ合同社が依頼する治療システムの安全対策に協力が可能であることなどを含めた6つの必須条件に適う施設のみ利用することが可能。

パーキンソン病と症状の日内変動とは
パーキンソン病とは手足の震え、筋肉のこわばり、動作緩慢、歩行困難など様々な症状が現れる進行性・慢性の運動障害。

治療は基本的に抗パーキンソン病薬の内服治療によって行われ、ドーパミンの前駆物質レボドパによって、脳内で減少したドーパミンを補充することにより症状の改善を促すが、長期使用による効果の減少や、不随意運動(ジスキネジア)が問題視されていた。

また、パーキンソン病が進行すると、血中濃度の変化に応じた症状の日内変動(これをwearing-off現象と呼ぶ)が起きてオフ状態とオン状態が交互に出現するようになり、オフ状態になるとより動作が困難になり強いこわばりが現れる。

そういった既存治療で効果があまり得られない進行性パーキンソン病患者を対象に実施した長期継続投与試験において、デュオトーパ治療薬は、既存のパーキンソン病投与薬と比較して一日あたりの平均でオフ時間が4時間以上も減少するなど非常に有益であることが実証された。

日本におけるパーキンソン病患者は16万人にも上ると推定されているがこのデュオトーパ治療によって多くのパーキンソン病に苦しむ患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上や介護負担の軽減、さらなる医学の進展が期待されている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アッヴィ合同社ホームページ
http://www.abbvie.co.jp/


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