2025年05月15日(木)

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富士フイルム、豪再生医療ベンチャーに出資。製品の研究開発を加速

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富士フイルム、豪再生医療ベンチャーに出資。製品の研究開発を加速

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富士フイルム、豪再生医療ベンチャーに出資。製品の研究開発を加速

　2016年9月6日 20:00　

Cynata社に300万米ドルを出資

富士フイルム株式会社は、9月5日、オーストラリアの再生医療ベンチャーであるCynata Therapeutics Limited （以下「Cynata社」）に対して300万米ドルを出資すると発表した。

富士フイルムはこの出資により、iPS細胞を用いた再生医療製品の研究開発を加速させるとしている。

大量生産できる技術を既に確立

Cynata社は、iPS細胞についてトップレベルの技術を保有するウィスコンシン大学より、分化誘導技術のライセンスを受けた企業。iPS細胞由来間葉系幹細胞を効率的に大量生産できる技術を既に確立している。

同社は英国MHRA（Medicines and Healthcare Products Regulatory Agency）より前臨床試験の結果が非常に良好であるという評価を獲得。現在は、他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の臨床試験の準備を進めている。

再生医療の産業化に貢献

Cynata社に対する今回の出資により富士フイルムは、Cynata社が予定している他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品の開発・製造・販売ライセンス導入および製造受託の選択権を取得。加えて、Cynata社の持つ他家iPS細胞由来間葉系幹細胞を用いた再生医療製品開発に関する技術・ノウハウも取得可能となる。

富士フイルムは今後も、再生医療分野の研究開発をさらに推進し、再生医療の産業化に貢献するとしている。