所定の目的を達成して終了
そーせいグループ株式会社は、8月29日、同社子会社の株式会社そーせいが口腔咽頭カンジダ症治療薬「SO-1105」の日本国内における第3相臨床試験を終了し、同試験において所定の目的を達成したと発表した。
口腔粘膜付着型の抗真菌剤
口腔咽頭カンジダ症は、主にCandida albicans(カンジダ・アルビカンス)を起因菌とする真菌感染症。HIVや悪性腫瘍など免疫不全を生じる疾病を患っている患者で多く見られ、偽膜性カンジダ症や紅斑性カンジダ症などのタイプがある。主な症状としては、舌の疼痛、灼熱感、味覚異常、嚥下困難など。
「SO-1105」は、口腔咽頭カンジダ症を治療する口腔粘膜付着型の抗真菌剤。同剤はOnxeo社が開発し、米国では「Oravig」、欧州では「Loramyc」の名前で販売されている。そーせいグループは2011年5月、同剤の日本における独占開発販売権を取得。販売については、既に富士フイルムファーマ株式会社と独占販売契約を締結している。
対照薬と同程度の結果が得られた
今回終了した「SO-1105」の国内第3相臨床試験は、口腔咽頭カンジダ症患者を対象に、「ミコナゾール」含有製剤を対照薬として実施された。主要評価項目は、治験薬投与終了後における治癒率。「SO-1105」は、対照薬と同程度の結果が得られたという。
そーせいグループは今後、同剤の承認申請に向けて準備を進めるとしている。

口腔咽頭カンジダ症治療薬SO-1105の日本国内における臨床試験の終了と主要項目達成のお知らせ - そーせいグループ株式会社
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