iPS アカデミアジャパンが発表
iPS アカデミアジャパン 株式会社は、8月29日、iPS細胞基本技術に関する京都大学の基本特許が新たに1件成立したと発表した。
この特許は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長の研究グループが、世界で初めて確立したiPS細胞作製技術に関する基本特許。同特許は、本年6月3日付けで成立している。
京大、iPS細胞技術について広い特許権を保有
今回成立した基本特許は、iPS細胞そのものを特許権による保護の対象とする「物」の特許であると、iPS アカデミアジャパンはする。
これまでiPS細胞について多く成立していたのは、iPS細胞の作製方法に関する特許のような「製造方法」の特許だった。しかし今回成立した特許は、それらとは特許権の効力の及ぶ範囲が自ずと異なる。
今回の基本特許成立により京都大学は、日本におけるiPS細胞技術について広い特許権を保有したことになると、同社は認識。その特許権は、用いるベクターの種類に関わりなく、細胞とその製造方法の両面から保護する非常に広いもののとしている。
再生医療ビジネスなどで幅広く利用
京都大学のiPS細胞基本特許は、これまで日本において7件が既に成立している。今回成立した特許は、8件目。この特許が成立したことで、日本で出願したiPS細胞基本特許の全てが成立したことになる。
iPS アカデミアジャパンは、今回新たに成立した特許が再生医療ビジネスなどで幅広く利用できるものであると考え、積極的にライセンス提案していくという。

iPS細胞基本技術に関する京都大学の基本特許が新たに1件成立 - iPS アカデミアジャパン 株式会社
http://ips-cell.net/j/topics/2986/