「ETOREAT(R)」の第3相臨床試験の結果を発表
株式会社メドレックス(以下、メドレックス)は8月22日、開発中の消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT(R)」の米国での第3相臨床試験の結果を速報で公表した。
7月22日に「ETOREAT(R)」の臨床試験の最終症例観察終了を発表していたが、その結果を速報で公表されたものだ。
「ETOREAT(R)」は世界中で使われている非ステロイド系の消炎鎮痛剤エトドラクの貼付剤である。メドレックスは現在、経口治療薬として使用されているエトドラクを貼付剤とするための開発を行ってきた。
今回の第3相臨床試験は、急性疼痛の1種として遅発性筋肉痛(以下、筋肉痛)に関するもので、101人の健常な人を対象に人為的に筋肉に負荷をかけて筋肉痛を起こし、「ETOREAT(R)」の有効性を検証していた。しかしその結果、対照薬との間で有意差が示されなかったという。
消炎鎮痛貼付剤は巨大な市場
日本では2010年の時点で、医療用NSAID含有消炎鎮痛貼付剤は、約1,700億円の市場となっており、また米国で医療用貼付剤はLidoderm(R)とFlector(R)の2品のみで約1,000億円の市場があるといわれている。
メドレックスはこの「ETOREAT(R)」が承認されれば、シェア獲得が期待できるとしていた。「ETOREAT(R)」は平成23年に興和株式会社が米国とプエルトリコにおける独占的販売権を取得している。
今後、メドレックスは臨床試験の詳細な分析を行い、提携先と協議の上、方針を決定するとしている。

株式会社メドレックス ニュースリリース
http://pdf.irpocket.com/C4586/xoy0/PVGq/jymj.pdf