製造はユーシービー、流通・販売は第一三共
第一三共株式会社とユーシービージャパン株式会社は、8月31日、抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg」「同100mg」を発売した。
第一三共とユーシービーは同剤について2014年11月、日本国内における共同商業化契約を締結。製造はユーシービージャパンが、流通・販売は第一三共が担当している。
効能は、抗てんかん薬との併用療法
てんかんは、有病率が約1%であり、世界に約6500万人の患者がいる疾患。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、国や地域、性別や人種による発症率の違いはない。日本では約100万人のてんかん患者さんがいるといわれ、毎年57000人が新たにてんかんを発症している。
「ビムパット錠」は、既存の抗てんかん薬とは異なった新しい作用機序を有する抗てんかん剤。電位依存性ナトリウムチャネルの緩徐な不活性化を選択的に促進することで、神経細胞の過剰な興奮を低下させる薬効を持つ。効能は、他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作に対する抗てんかん薬との併用療法。
患者や医療関係者に貢献
同剤は、日本人を含む部分発作を有する16歳以上の成人てんかん患者を対象に実施された日中共同第3相臨床試験および長期継続投与試験において、有用性が示された。なお、海外では2008年8月に欧州、続いて同年10月には米国と、世界70か国以上で承認を取得している。
第一三共とユーシービーは同剤の発売により、患者や医療関係者に貢献できるものと期待しているという。

抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg・100mg」の新発売のお知らせ - 第一三共株式会社
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