田辺三菱製薬、「テネリア錠」「カナグル錠」配合剤の製造販売承認を申請

田辺三菱製薬株式会社は、8月23日、選択的DPP-4阻害剤「テネリア錠」およびSGLT2阻害剤「カナグル錠」の配合剤について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。

この承認申請は、2型糖尿病を適応症とするもの。「テネリア錠」と「カナグル錠」は、共に田辺三菱製薬が創製した日本オリジンの薬剤。

「テネリア錠」は、食事に応答して消化管から分泌されるホルモンであるGLP-1を分解する酵素DPP-4の働きを、選択的に阻害する薬剤。この阻害により、インスリン分泌を促進すると共にグルカゴン分泌も抑制し、血糖降下作用を発揮する。

「カナグル錠」は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関するトランスポーターであるSGLT2を阻害する薬効を持つ。糖の再吸収を抑制し、過剰な糖を尿中に排泄することにより、血糖降下作用を発揮する。

今回の申請に際して田辺三菱製薬は、「テネリア錠」または「カナグル錠」で効果が不十分な患者を対象とした臨床試験を実施。両剤の配合剤は、有効性と安全性、そして良好な忍容性が確認されたという。

同社は今後も、2型糖尿病治療における新たな選択肢を提供し、患者一人ひとりの治療により一層貢献するとしている。




2型糖尿病治療用配合剤 国内製造販売承認申請 「テネリア錠」および「カナグル錠」の配合剤 - 田辺三菱製薬株式会社
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