厚生労働省より開発要請を受けて
シンバイオ製薬株式会社は、8月26日、抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」について、慢性リンパ性白血病に対する効能追加の承認を取得したと発表した。
この効能追加は、同社が厚生労働省より「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外医薬品」としての開発要請を受け、実施されたもの。同剤にとっては、再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫に続く承認取得となる。
希少な疾患、慢性リンパ性白血病
慢性リンパ性白血病は、がんの一種であり、白血球の一種であるリンパ球が骨髄中で腫瘍化し、過度に増殖する疾患。
同疾患は、欧米では全白血病の約30%を占める最も発症頻度の高い白血病とされているが、日本国内の患者総数は2000人程度。新規の罹患率が10万人に0.3人前後と希少な疾患であり、アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患となっている。
新しい治療選択肢としての貢献を期待
「トレアキシン」は、シンバイオ製薬が2010年12月よりエーザイ株式会社を通じて販売をしている薬剤。再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫においては、既に約6割の市場を獲得している。
シンバイオ製薬は、同剤が慢性リンパ性白血病においても、多くの患者にとって新しい治療選択肢として貢献することを期待しているという。

抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」の慢性リンパ性白血病に対する効能追加承認取得のお知らせ - シンバイオ製薬株式会社
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