全身麻酔手術時に強力な鎮痛作用を発揮
ヤンセンファーマ株式会社は26日、全身麻酔用鎮痛剤「アルチバ」が、小児の全身麻酔の維持における鎮痛の適応追加承認を取得したと発表した。
グラクソスミスクラインにより合成された「アルチバ」は、2006年10月に「全身麻酔の導入及び維持における鎮痛」を効能効果として承認取得。全身麻酔による手術時に強力な鎮痛作用を発揮するとともに、鎮痛作用の発現(約1分)、消失(約5~10分)と速やかで、さらに調節性に優れる超短時間作用性鎮痛剤である。
厚生労働省の開発要請受け
レミフェンタニル塩酸塩(「アルチバ」の一般名)は、小児の全身麻酔における鎮痛薬として既に欧米では承認されており、日本麻酔科学会は厚生労働省に対して、小児に対する適応拡大に関する開発要望書を提出。その後「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」において検討が行われてきた。
ヤンセンファーマは、2012年4月に厚生労働省より「全身麻酔の維持における鎮痛(小児)」に対する開発要請を受け、全身麻酔下の1~15歳の日本人小児患者を対象とした第Ⅲ相試験を実施。小児における同剤の有効性及び安全性を評価し、2015年9月に適応追加を申請、今回の適応追加承認取得となった。
(画像はプレスリリースより)

ヤンセンファーマ ニュスリリース
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