5-HT4部分作動薬「RQ-10」
ラクオリア創薬株式会社は、8月19日、同社の5-HT4部分作動薬「RQ-10」について、医師主導治験における投薬が開始されたと発表した。
同治験は、米国ヴァージニア・コモンウェルス大学 パーキンソン病・運動障害疾患センターにおいて実施されているもの。投薬は、パーキンソン病患者を対象として実施されている。
消化管運動機能改善薬として開発
「RQ-10」は、ラクオリア創薬が見いだした新規セロトニン5-HT4受容体部分作動薬。同様のメカニズムを持つ既存薬剤に比べ、極めて高い活性と選択性を持つ。
非臨床薬理試験において同剤は、明確な消化管運動および胃排出の亢進作用を示すことが確認された。英国で実施した第1相臨床試験では、健康成人における胃排出促進効果と安全性も確認されている。
これらの結果を受け同社は、消化管運動機能改善薬としての同剤の臨床開発を、積極的に進めていた。
忍容性・安全性などに対する薬効を検討
今回パーキンソン病患者への投薬が開始された「RQ-10」の医師主導治験は、二重盲検無作為割付プラセボ対照試験。パーキンソン病患者における同剤の忍容性・安全性・薬物動態・消化器症状に対する薬効が検討される。
同社は、この治験の成功により同剤が、パーキンソン病患者の医療ニーズに応えられる有用な新薬になることを期待している。

5-HT4部分作動薬(RQ-10)の医師主導治験における投薬開始のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/topics/4287.html