CT検査のスタンダードを引き上げる
シーメンスヘルスケア株式会社は、8月5日、業界最上位クラスのデュアルソースCT装置「SOMATOM Drive(ゾマトムドライブ)」の販売を開始した。
「SOMATOM Drive」は、「SOMATOM Force」の技術を継承し、デュアルソースCTのメリットを提供する装置。今後のCT検査におけるスタンダードを引き上げるとしている。
「管電圧は検査に応じて選択」を実現
低管電圧撮影は、被ばく低減や造影剤使用量の低減といったメリットがあるが、CT装置にはハイパワー設計が要求されるため、適用に制限があった。
そこで「SOMATOM Drive」は、低管電圧においても高画質を維持できるハイパワー新型X線管「Straton MX Sigma」を搭載。低電圧撮影をルーチン検査として実施できるハードウェア設計となっている。また、70kV~140kVまで10kVごとに管電圧の設定が可能であり、これまで固定管電圧で撮影してきたCT検査の概念を一掃。「管電圧は検査に応じて選択する」という設計を実現した。
被検者一人ひとりに合わせ、個々の検査内容に応じた柔軟な管電圧設定を行うことで、さらなる被ばく低減と、造影剤使用量の低減を進めるとしている。
スタッフと被検者の負担を軽減
「SOMATOM Drive」はまた、75msという高い時間分解能と秒間450mmを超える高速撮影を実現。多くの心臓CT検査で心拍数を低下させるために投与されているβブロッカーを必須とせず、スタッフと被検者の負担を軽減するとしている。
(画像はプレスリリースより)

業界最上位クラスのデュアルソースCT装置 「SOMATOM Drive」を発売 - シーメンスヘルスケア株式会社
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