再生医療実用化加速に向け
ロート製薬と大阪大学は2日、間葉系幹細胞を用いた再生医療の実用化加速に向けて「先進幹細胞治療学共同研究講座」を設置したと発表した。
講座の設置は、2015年11月大阪大学医学系研究科・医学部附属病院に設置された産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによるオープンイノベーションの一環として行われ、期間を2016年7月から2021年3月までの5年間としている。
研究成果を切れ目なく臨床応用へ
再生医療は、難治性疾患など有効な治療法を得られていない疾患に対して新たな治療が期待され、世界中で研究開発が行われているが、同時に多くの検討事項が山積している。
その中で同講座は、ロート製薬の持つ細胞の製造技術と、大阪大学の持つ重症心不全を中心とした様々な疾患に対する知見を組み合わせて、疾患にあわせて間葉系幹細胞を製剤化する研究と、加えて動物モデルにおける安全性と有効性の確認を行う目的を担う。
両者は共同研究講座で研究を進めることにより、再生医療を従来の医薬品のように提供するための基盤技術を確立し、研究成果の切れ目ない臨床応用を推進していく考えだ。
(画像はプレスリリースより)

ロート製薬プレスリリース
http://www.rohto.co.jp/