テリボン投与期間が24ヶ月に
旭化成ファーマ株式会社(以下、旭化成)は7月22日、骨粗鬆症治療薬「テリボン」が現在承認されている投与期間72週間から24ヶ月に延長することに承認を受けたと発表した。
「テリボン」は2011年から販売されている骨形成促進作用を有する副甲状腺ホルモン製剤(テリパラチド製剤)で、1週間に1度医療機関で皮下注射し、72週まで投与できる薬である。
この副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウムが少なくなると分泌されるホルモンで、骨からカルシウムを補う働きがあり、そのため骨のカルシウムが減少、骨粗鬆症の原因の1つとされている。
臨床試験により安全性と有効性が確認
「テリボン」はこの骨吸収の働きを促し、その反動によって体内で常時行われている骨形成を行わせることができる。間隔を開けて投与することにより、骨吸収より骨形成を上回るようにする薬剤だ。
同じテリパラチド製剤には他にフォルテオがあるが、毎日自己注射を行う薬剤で24ヶ月の投与期間だ。この投与期間があるのは、このテリパラチド製剤はラットを使った試験で骨肉腫の発現が報告されていたためである。
今回、旭化成ファーマは新たな臨床試験の結果、24ヶ月の投与において骨肉腫の発現リスクが増加することはなく、安全性と有効性が確かめられたとしている。

旭化成ファーマ株式会社 ニュースリリース
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