「プラルエント(R)」が日本で承認
サノフィ株式会社(以下、サノフィ)とRegeneron社は7月4日、高コレステロール血症治療剤「プラルエント(R)」の日本での製造販売を承認されたと発表した。
「プラルエント(R)」(一般名アリロクマブ)はLDLコレステロールの除去に関わるLDL受容体を増やして、LDLコレステロール値を下げる薬で、2015年に米国とEUで相次いで承認され、現在、「プラルエント(R)」はEU、米国の他、カナダ、メキシコなど世界30ヶ国で承認されている。(2016年6月現在)
今回、日本で承認されたのは、「家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症」の患者で、心筋梗塞などの心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分な場合に限られている。
高コレステロール血症治療に新たな選択肢
サノフィは高コレステロール血症は日本における深刻な問題の1つとし、現在治療に使われている脂質低下療法で管理目標に到達しない患者にとって新たな選択肢の1つとなるとしている。
この脂質低下療法に使用されているのがHMG-CoA還元酵素阻害剤である。5月に実施した第3相試験(ODYSSEY JAPAN)では17.1%の副作用が認められ、主な副作用としては注射部位反応が11.4%と報告されているが、99%の患者において効果も認められている。
また、サノフィは「プラルエント(R)」が追加モニタリング対象であるとして、医療従事者に副作用があった場合の情報提供を求めるとしている。
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/