研究開発体制の変革を加速
武田薬品工業株式会社は、7月29日、研究開発の日本および米国への集約、そしてさらなる重点領域への特化を通じ、研究開発体制の変革を加速するプランを策定したと発表した。
同プランにおいて同社は、「オンコロジー(がん)」「消化器系疾患」「中枢神経系疾患」の3つの重点疾患領域および「ワクチン」に、研究開発を特化する。
財務上のフレキシビリティを獲得
武田薬品が今回取り組むこととなった研究開発体制の変革は、同社が研究開発の生産性を高めるうえで必要な組織上および財務上のフレキシビリティを獲得するための、極めて重要な取り組みとなる。
同プランにより同社は、長期にわたり持続的な成長を遂げるためにイノベーションを推進し、パートナーシップを拡大。グローバルな規模で研究開発拠点を最適化し、世界トップクラスの研究開発体制とパイプラインを構築することを目指すとしている。
能力が適切な分野に配置されるよう
今回の研究開発体制の変革を成し遂げるために、武田薬品は業務の効率化を推進。必要とされる能力が適切な分野へ確実に配置されるよう、研究開発分野の削減や絞り込む。また、事業部門やコーポレート部門と研究開発部門の協働関係が最適化される必要性も検討しながら、変革に取り組むとしている。
なお、同プランにおいて影響を受けるポジション数は、各種プログラムの導入状況や組織変革の進捗によって変動するという。

研究開発の日本および米国への集約とさらなる重点領域への特化について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2016/