地域住民が認知症の方のお出かけ支援に協力
エーザイ株式会社とMAMORIO株式会社は、8月1日認知症の方のお出かけ支援ツール「Me-MAMORIO」(読み:みまもりお)の開発提携に関する契約締結を発表した。
両社は、行政、医療従事者、介護関係者などの協力を得ながら「Me-MAMORIO」の実用化に向けた実証実験および開発を行うこととなる。
「Me-MAMORIO」は、Bluetoothを活用して地域住民が認知症の方のお出かけ支援に協力することができるシステム。「Me-MAMORIO」を身につけた認知症の方とBluetoothをオンにしたスマートフォンを携帯している地域住民が近づくと、サーバーを通じて自動的に位置情報が介護関係者や家族に通知されるというもの。
その際、地域住民には「Me-MAMORIO」を身につけた認知症の方が近づいたことは知らされず、互いのプライバシーに関わらず自然な形で協力できる。
両社の蓄積されたアセットを生かして
エーザイは、これまでアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症治療薬の開発・販売から得た経験を生かして、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに取り組み、全国65ヵ所の市町村や医師会との協定を締結、多職種間での連携を実現してきた。
一方のMAMORIO社は「なくすを、なくす。」をビジョンに日本最大の遺失物情報のプラットフォーム「落し物ドットコム」をはじめ、AI技術で大切なものを見つける世界最小の紛失防止IoTタグ「MAMORIO」プラットフォームを運営している。
今後は、エーザイの認知症に関する蓄積されたアセットと、MAMORIOのプラットフォーム関する蓄積されたアセットを「Me-MAMORIO」の実証実験と開発に生かしていく形だ。
(画像はプレスリリースより)

エーザイ株式会社ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp