アジアでの医薬品事業強化
大正製薬株式会社は7月5日にベトナム最大手の製薬会社Duoc Hau Giang Pharmaceutical(DHC)の株式を24.5%取得したと発表した。
また、5月31日には資本業務提携契約を締結したことも明らかにした。大正製薬はこれにより、医薬品ビジネスのノウハウを提供し、アジアでの医薬品事業をさらに強化するとしている。
大正製薬は、日本国内の製薬会社の中でも一般用医薬品を中心とした経営方針で成長してきた。
海外での事業展開も積極的に進めており、ベトナムでは1999年にカインホア省で「リポビタン」の生産を開始、現地での認知度も高い。
成長する医薬品市場
DHCは昨年度の売り上げは36,078億ベトナムドン(約166億円)で、ベトナムの製薬会社の薬品生産の分野において、ベトナム内資企業として業界第1位である。
また、ベトナムの医薬品市場の成長率は高く、大正製薬はDHCの持つ地盤を活かして事業展開する予定だ。大正製薬は2011年にはマレーシア、2012年にはメキシコの製薬会社の株式を取得していて、今回のベトナムで3カ国目となる。
現在、世界9カ国に現地法人を設立し、また台湾、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナム、中国、上海には生産拠点がある。

Duoc Hau Giang Pharmaceutical JSC社株式取得に関するお知らせ
http://www.taisho.co.jp/