新たな臨床試験の成果を発表
6月27日に大麻草に含まれるカンナビジオールから作られた難治性のてんかんに効果がある薬剤の研究報告が発表された。発表したのはGWファーマシューティカルズで、今年3月にもこの薬の別の臨床試験結果を発表している。
カンナビジオールは大麻草から抽出される油で、けいれんや吐き気、また不安神経症など抗精神薬としての効果とがん細胞の成長の抑制に効果があるとされ、さまざまな研究がされている。
来年にも承認申請へ
このカンナビジオールから精製されたエピディオレックスという薬剤が難治性せんかんの1つであるレノックス・ガストー症候群の患者に対して行った臨床試験では、同じくてんかん治療薬のプラセボを投与した場合とエピディオレックスを投与した場合で発作の減少に大きな差があることが判明した。
プラセボ投与の22%の減少に対してエピディオレックスは44%減少したという。
また、今回の試験でエピディオレックス投与の患者が1人死亡している臨床試験とは関係ないようだとしており、軽度の副作用もあることから販売までにはまだ時間はかかるが、2017年には今回のレノックス・ガストー症候群と3月に行ったドラベ症候群のてんかんの治療薬として米食品医薬品局(FDA)に承認申請をする考えであることを明かした。

GWファーマシューティカルズ プレスリリース
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