FDAが承認
東洋紡は6月27日、神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」が22日に、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けたことを発表した。
「ナーブリッジ」は2013年3月に厚生労働省に承認され、既に国内販売されている。承認前に行われた臨床試験では80%以上の患者の知覚機能が回復し、また、患者自身の健常な神経を採取して神経を移植しなくてもいいことから、患者自身の負担も軽減でき、や早期回復も見込まれる。
現在までに1500以上の症例もあり、高く評価されている。「ナーブリッジ」は国内初となる末梢神経の再生を促すチューブだ。
米国市場でも期待
怪我や手術によって断裂したり、欠損した神経の修復に使用され、約3ヶ月で体内に体内に吸収されるという。この「ナーブリッジ」はポリグリコール酸と医療用コラーゲンを用いた製品で、神経外部の血管を誘導させやすいという特性を持つ。
また、米国で販売されている神経再生誘導チューブは長さが短く、20mm以上の神経がかけた部分を補うことができなかったが、この「ナーブリッジ」は50mmまで適応できるため、市場でのニーズは高いことが予想される。
東洋紡は今回のFDAの承認を受け、今後は米国での販売に向けてパートナーの選定をするとしている。その他、シンガポールや台湾、またヨーロッパへの展開も検討するなど海外展開を積極的に行うとしている。
(画像はプレスリリースより)

東洋紡 ニュースリリース
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