6月17日に製造販売承認を取得
日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)および鳥居薬品株式会社は、6月29日、抗HIV薬『ゲンボイヤ配合錠』を7月8日より鳥居薬品が販売開始することを明らかにした。
同剤は、4つの有効成分を含む配合錠。JTが、本年6月17日に製造販売承認を取得している。
TDFと同程度の抗ウイルス効果を示したTAF
『ゲンボイヤ配合錠』は、鳥居薬品が2013年より国内で販売している抗HIV薬『スタリビルド配合錠』の4つの有効成分のうち、「テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(以下「TDF」)」を「テノホビルアラフェナミド(以下「TAF」)」に置き換えた配合錠。1日1回1錠の服薬で治療を行う。
TAFは、ギリアド・サイエンシズ社が創製したテノホビルの新規プロドラッグ。ギリアド・サイエンシズ社が行った臨床試験においてTAFは、TDFの10分の1以下の投与量でTDFと同程度の抗ウイルス効果を示した。TDFの安全性上の懸念である腎臓や骨への影響についても、軽減されることが示されている。
HIV感染症領域における医療に一層貢献
JTグループにおいては、抗HIV薬として鳥居薬品が『スタリビルド配合錠』『ツルバダ配合錠』『エムトリバカプセル 200mg』『ビリアード錠 300mg』『ビラセプト錠 250mg』を既に販売している。
JTは、新たに『ゲンボイヤ配合錠』を販売することで、HIV感染症領域における医療に一層貢献していくという。

HIV薬「ゲンボイヤ配合錠」新発売のお知らせ - 鳥居薬品株式会社
http://www.torii.co.jp/release/2016/20160629_1.pdf