第一三共とユーシービー
第一三共株式会社とユーシービージャパン株式会社は、7月4日、抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg・100mg」について国内における製造販売承認を取得したと発表した。
この製造販売承認は、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法」を適応とするもの。
新しい作用機序を有する「ビムパット」
てんかん患者の大部分は、長期的な薬物療法を必要とする。しかし、既存の抗てんかん薬を使用しても30%を超える患者が発作を十分にコントロールできていないという報告がある。てんかんは今なお、アンメット・ニーズの高い疾患となっている。
「ビムパット」は、既存の抗てんかん薬とは異なる新しい作用機序を有する薬剤。電位依存性ナトリウムチャネルの緩徐な不活性化を選択的に促進することで、神経細胞の過剰な興奮を低下させるという作用を持つ。日中共同第3相臨床試験および長期継続投与試験において、有用性が示されている。
患者や医療関係者に貢献
「ビムパット」は、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、日本てんかん学会および日本小児神経学会より開発要望書が提出され「医療上の必要性の高い薬剤」との評価を得た。2012年4月には厚生労働省からの要請に応じて早期開発が行われ、2015年6月に製造販売承認を申請している。
第一三共とユーシービーは、てんかん患者の部分発作に対する併用療法において「ビムパット」が、患者や医療関係者に貢献できると期待している。

抗てんかん剤「ビムパット錠 50mg・100mg」の国内製造販売承認取得のお知らせ - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006476.html