新規結合様式を有する分子標的薬
エーザイ株式会社は、7月4日、同社のメキシコ医薬品販売会社Eisai Laboratorios, S. de R.L. de C.V.(以下「エーザイ・メキシコ」)が新規抗がん剤「レンビマ」を新発売したとこを明らかにした。
「レンビマ」は、エーザイの筑波研究所で創製され、同社が開発した新規結合様式を有する分子標的薬。
2016年5月に承認を取得
「レンビマ」は、腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対する選択的阻害活性を有する、経口投与可能な新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤。
同剤は現在、甲状腺がんに係る適応で米国・日本・欧州・韓国・カナダなど40カ国以上で承認を取得。加えて、ブラジル・南アフリカなど世界各国で現在申請が行われている。メキシコにおいては、2016年5月に「局所進行性または転移性、再発性の放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺がん」の適応で承認を取得していた。
メキシコの患者に革新的医薬品を
メキシコの医薬品市場は、2014年には113億米ドルの規模に達した。世界では16位に位置し、ラテンアメリカではブラジルとベネズエラに次いで3番目の規模となっている。2019年には、134億米ドル規模にまで成長すると想定されているという。
エーザイは、2011年8月にエーザイ・メキシコを設立。メキシコの患者に対して、「レンビマ」をはじめとする革新的医薬品を届け、同国の患者と家族のベネフィット向上に貢献するとしている。

自社創製の新規抗がん剤「レンビマ」メキシコにおいて新発売 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201648.html