「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」
日本イーライリリー株式会社は、6月20日、抗悪性腫瘍剤「サイラムザ点滴静注液 100mg」「同点滴静注液 500mg」(以下「サイラムザ」)について、適応追加の承認を取得したことを明らかにした。
同剤が今回取得したのは、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対する適応での追加承認。
ヒト型モノクローナル抗体「サイラムザ」
「サイラムザ」は、癌の増殖および転移に関わる血管新生において重要な働きを示す血管内皮細胞増殖因子受容体2に対するヒト型モノクローナル抗体。
2015年3月には「治癒切除不能な進行・再発の胃癌」で、今年5月には「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」の治療薬として、日本では承認されている。また、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の治療薬としても、2014年12月に米国で最初に承認され、本年1月に欧州でも承認されている。
肺癌と闘う患者のために新薬創出
「サイラムザ」の今回の適応追加承認取得は、海外における第3相試験と国内における第2相試験の結果に基づいている。共に再発非小細胞肺癌患者を対象とした両試験において、同剤は、化学療法単独よりも全生存期間を改善したという。
日本イーライリリーは、今後も肺癌と闘う患者のために新薬の創出にコミットし、今後も研究開発に邁進するとしている。
(画像はプレスリリースより)

「サイラムザ点滴静注液100mg、同点滴静注液500mg」適応追加の承認を取得 - 日本イーライリリー株式会社
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