TBアライアンスと共同で取り組む
米国のThe Global Alliance for TB Drug Development(以下「TBアライアンス」)と武田薬品工業株式会社は、6月22日、研究プログラム「リード化合物探索(Hit-to-Lead)プログラム」に共同で取り組む旨の契約を締結したと発表した。
同プログラムは、結核の革新的な治療薬の開発を行うものであり、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下「GHIT Fund」)の助成案件にも選定されている。
新規治療薬開発へと繋がる候補化合物を特定
TBアライアンスと武田薬品は、2013年6月、「ハイスループットスクリーニング(High-throughput Screening)プログラム」を開始している。このプログラムは、武田薬品が所有する20000種類の化合物ライブラリーの中から、結核の新規治療薬開発へと繋がる特性を持つ候補化合物を特定するというもの。
今回発表された「リード化合物探索プログラム」は、この「ハイスループットスクリーニングプログラム」において選定されたヒット化合物を基に進められるものとなる。この提携よりTBアライアンスは、結核治療薬の開発パイプライン拡充に向けた取り組みをさらに強化。武田薬品にとっても、社会的責任の観点からも非常に重要な提携となる。
世界で最も死亡数の多い感染症、結核
結核は、現在もなお世界で最も死亡数の多い感染症の一つ。より投与が容易で治療期間が短く、既存薬に耐性を持つ結核菌に有効な新薬とレジメンの登場が待ち望まれている。
TBアライアンスと武田薬品は、「リード化合物探索プログラム」において両社の経験・知識・技術が駆使し、結核の根絶と何百万名もの人々のQOL改善に貢献することを目指すとしている。

革新的な結核の新規治療薬開発に向けた「リード化合物探索プログラム」について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20160622