日本新薬創製 セレキシパグ
2016年6月20日、日本新薬が創製したNS-304(一般名:セレキシパグ)が、慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の効能・効果について、厚生労働省より、国内において対象患者数が5万人未満で、医療上特にその必要性が高い医薬品である、希少疾病用医薬品の指定を受けたことを発表した。
セレキシパグ
セレキシパグは、経口投与可能な持続型プロスタサイクリン受容体(IP受容体)選択的作動薬であり、IP受容体に選択的に作用することで血管拡張作用を示し、肺血行動態を改善する。
セレキシパグは、現在までに肺動脈性肺高血圧症(PAH)に対する治療薬として、これまでに米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、韓国および欧州委員会で承認されており、その他各国の保健当局への承認申請も継続中で、日本、スイス、台湾、トルコでは審査中である。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)
CTEPHは、肺血管の内部に塞栓ができ、血流が低下することにより発症する疾患で、難病指定済みである。国内の患者数は約2500名であると考えられており、セレキシパグのCTEPHの効能・効果については、国内において2016年6月から第III相臨床試験を開始している。

日本新薬株式会社 プレスリリース
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/company