新規パイプライン開発ステージに移行
株式会社メドレックスは2016年6月14日、かねてより開発中のアルツハイマー治療薬の新規パイプラインとして臨床試験を行う開発ステージに移行したと発表した。
株式会社メドレックスはイオン液体を利用した独自の経皮吸引型の製剤技術をベースに薬を開発する製薬会社である。この経皮吸引型薬剤の最大の利点は皮膚に貼ることができるため、薬を飲むことが難しい患者やまた、患者自身の飲み忘れを防ぐことができるところだ。
NCTS薬物をナノコロイド化させる技術
今回のアルツハイマー治療薬にはこのイオン液体を使ったILTSではなく、薬物をナノコロイド化させることによって、吸収性を高める技術NCTSを使ってアルツハイマー治療に効果のあるドネペジルとメマンチンを配合した薬である。
このNCTSは即効性と持続性が期待できる画期的な製剤としている。ドネペジルはアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の病状の進行を抑える薬で、また、メマンチンは中度や高度のアルツハイマー型認知症の進行を抑える薬である。
株式会社メドレックスはこのアルツハイマー治療薬MRX-5DMLを2017年に臨床試験を開始する予定で、その開発資金についてはこの治療薬の価値に対する株の予約権などを充てるとしている。
(画像はプレスリリースより)

新規パイプラインの開発方針決定に関するお知らせ
http://pdf.irpocket.com/C4586/FgNv/UArJ/LKpx.pdf