製造およびマーケティングに限定承認
インドのバンガロール郊外に拠点を構えるStempeutics Researchは20016年5月30日、インドの医薬品規制機関Drugs Controller General of India (DCGI)が、幹細胞ベースの生物製剤Stempeucel(R)の製造およびマーケティングに限定承認を与えたと発表した。
同剤は、バージャー病の治療薬。抗炎症と免疫調節メカニズムを通じて、バージャー病の根源的原因となる血管内皮成長因子、上皮成長因子、異常な血管新生の高発現遺伝子の1つであるアンジオポイエチンをリリースすることで(異常な)血管形成を減少させ、血液の環流を改善し、虚血性筋組織の修復と再生の手助けとなることが期待されている。
バージャー病
バージャー病(閉塞性血栓性血管炎)は、脚部の血管を冒す希少で重症の病気である。脚部への血流が減少する結果として発生する脚部炎症と閉塞を特徴とし、激痛や潰瘍あるいは壊死につながり、最終的には脚部の切断手術が必要になることもある。患者数はEUや米国では1万人につき2人の割合で存在しているとされており、その発症・増悪には喫煙(受動喫煙も含む)と強く関与していることが判明している。

Stempeutics Research(共同通信 PRワイヤー)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201605301119/