日本糖尿病学会年次学術集会で発表
アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社とアステラス製薬株式会社は、5月21日、高コレステロール血症治療薬「レパーサ」の1年投与におけるデータ解析結果を、日本糖尿病学会年次学術集会にて発表した。
この投与は、日本人の2型糖尿病を合併した高LDLコレステロール血症患者を対象として実施されたもの。
2016年1月に承認を取得
「レパーサ」は、ヒトIgG2モノクローナル抗体。ヒトプロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合し、血中のPCSK9が低比重リポタンパク(LDL)受容体(LDLR)と結合するのを阻害。その結果としてLDLRの分解が抑制され、肝細胞表面でのLDLRの再利用を可能にする。
同剤は、2016年1月に厚生労働省より承認を取得。効能・効果は、心血管イベントの発現リスクが高くHMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)で効果不十分な家族性高コレステロール血症、または高コレステロール血症となっている。
持続的な有効性を示した
今回実施された解析で、安定したスタチン療法を受け心血管イベントリスクの高い日本人高LDLコレステロール血症患者において「レパーサ」は、ベースラインの血糖状態にかかわらず持続的な有効性を示した。また、血糖管理に対する懸念すべき影響は見られないことも明らかになっている。
なおアステラス・アムジェン・バイオファーマとアステラス製薬は、共同で「レパーサ」のプロモーションを行っている。

日本糖尿病学会年次学術集会(JDS2016)でレパーサ1年投与の結果を発表 - アステラス製薬株式会社
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