独占販売権を取得することで合意
MSD株式会社と杏林製薬株式会社は、5月25日、MSDが製造販売承認申請中のアレルギー性疾患治療薬「デスロラタジン」について、杏林製薬が独占販売権を取得することで合意したと発表した。
この合意により同剤は、製造販売承認取得・薬価収載後、杏林製薬が独占的に販売することとなる。
2014年11月に共同販売の契約を締結
「デスロラタジン」は、米国や欧州など世界120カ国以上で承認されている薬剤。日本国内では、新規有効成分の第二世代ヒスタミンH1受容体拮抗薬として「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒」の適応症で、製造販売承認申請が行われている。
杏林製薬とMSDの関連会社は同剤について、2014年11月、日本国内における共同販売の契約を締結。今回、その契約における国内共同販売に関する契約内容を変更し、杏林製薬が独占販売権を取得することで、両社は合意している。
さらなるプレゼンス向上を図る
MSDは引き続き、呼吸器・アレルギー領域を含む幅広い疾患領域で最新のサイエンスに基づく革新的な医薬品の研究開発を推進し、同領域の既存製品の最大化を図るとしている。 また、重点領域に経営資源を集中することで、医療従事者や患者により一層の貢献を目指すという。
杏林製薬は、「デスロラタジン」の独占販売権取得により、重点領域である呼吸器・耳鼻科領域での製品ラインナップ拡充と、同領域でのさらなるプレゼンス向上を図るとしている。

MSDが承認申請中の アレルギー性疾患治療薬「デスロラタジン」 杏林製薬が独占販売 - MSD株式会社
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/2016