血液分野において初めてのPD-1阻害薬として
2016年5月17日、ブリストル・マイヤーズスクイブ社は、自家造血幹細胞移植(auto-HSCT)および移植後のブレンツキシマブベドチンによる治療後に再発または進行した古典的ホジキンリンパ腫(cHL)患者の治療薬として、FDAがオプジーボ(一般名:ニボルマブ)を承認したことを発表した。
奏効率
Auto-HSCTおよび移植後のブレンツキシマブベドチンによる治療後に再発または進行したcHLに対するPD-1阻害薬のこの初めての承認は、第II相CheckMate-205試験と第I相CheckMate-039試験の統合解析データに基づいている。
この95例の解析において、オプジーボは高い奏効率(ORR)を示し、ORRは65%で、完全奏効を達成した患者の割合は7%、部分奏効は58%だった。この奏効率の結果により、今回の迅速承認となった。
オプジーボ 臨床試験
日本において、小野薬品工業株式会社が2014年に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として発売後、2015年末には、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する承認を取得済みである。
また、腎細胞がんおよびホジキンリンパ腫についても承認申請済みであり、頭頸部がん、胃がん、食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、卵巣がん、尿路上皮がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験の実施が現在進行中である。

小野薬品工業株式会社 プレスリリース
<a href=" http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_0520_1.pdf " target="_blank"> http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_0520_1.pdf </a>