アリロクマブ LDLコレステロール値を低下
サノフィ株式会社とリジェネロン・ファーマシューティカルズ社は16日、アリロクマブ(alirocumab)のODYSSEY MONO試験が主要有効性エンドポイントを達成したと発表した。アリロクマブはPSCK9(前駆蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン 9)をターゲットとする単クローン抗体治験薬。
(画像はサノフィ社HPより)
この試験の主要有効性エンドポイントは基準値から24週目までの平均LDLコレステロール値の低下。アリロクマブをランダムに割り当てられた患者は、エゼチミブを与えられた患者と比べ、著しいLDLコレステロール値の低下を見せた。
「我々はアリロクマブのフェーズ3試験の結果に興奮しています。我々の臨床プログラムの多くが脂肪低下療法と組み合わせたアリロクマブの効果を調査するものですが、これらの単一療法の結果を心強く思っています」(プレスリリースより)
とサノフィ・グループPSCK9開発・展開ユニットの代表の医学士、博士の言葉がプレスリリースの掲載されている。
従来の治療薬より副作用を抑制
この試験で確認された患者への有害事象の発生率は、エゼチミブを投与されたグループが78.4パーセント、アリロクマブを投与されたグループが69.2パーセントと約10パーセントの差があった。最も多い有害事象は感染症(鼻咽頭炎、インフルエンザ、呼吸器感染症)。注射部位反応はどちらのグループも2パーセント以下しか発生しなかった。
ODYSSEY MONO試験の詳細結果は2014年の医学会議で発表される予定だ。

Sanofi and Regeneron Report Positive Top-line Results with Alirocumab from First Phase 3 Study of a PCSK9 Inhibitor for LDL Cholesterol Reduction
http://en.sanofi.com/Images/