スイスのノバルティスが発表
スイスのノバルティスは、5月15日、New England Journal of Medicine(NEJM)誌に、FLAME試験の結果が掲載されたと発表した。
同試験は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪の抑制効果について、「ウルティブロ」と、「サルメテロール」および「フルチカゾン」(以下「SFC」)を直接比較するもの。
欧州連合において承認
「ウルティブロ」は、成人のCOPDの症状を緩和する維持気管支拡張療法として、欧州連合において承認された薬剤。
これまでの臨床試験において同剤は、現在標準治療薬として広く使用されている「SFC8-10」および非盲検「チオトロピウム」と比較して、統計学的に有意な呼吸機能改善効果が認められている。
同剤は現在、欧州およびラテンアメリカ諸国、日本、カナダ、スイスおよびオーストラリアを含む80カ国以上において承認されている。
「SFC」に対する優越性を確認
FLAME試験は、3362例のCOPD患者を対象とした52週間の無作為化・二重盲検・ダブルダミー・並行群間比較・実薬対照非劣性試験として、43カ国の356施設において実施された。結果、患者の疾患重症度や好酸球(白血球の一種)レベルにかかわらず、増悪抑制における「ウルティブロ」の「SFC」に対する優越性が確認されたという。
ノバルティスはこの結果について、「ウルティブロ」が増悪抑制に関して現在の標準治療よりも優れていることが明確に示すものとしている。

COPDの増悪抑制における「ウルティブロブリーズヘラー」の優越性を確認 - ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2016/