ベンチャー企業の発展を支援
大鵬薬品工業株式会社は、5月10日、バイオベンチャーへの出資を行うコーポレートベンチャーキャピタルを米国カリフォルニア州にて設立したと発表した。
今回設立されたのは、「Taiho Ventures, LLC(以下「Taiho Ventures」)」。国内外における投資により、ベンチャー企業の発展を支援するとしている。
「グローバルオンコロジーカンパニー」を目指して
大鵬薬品は近年、経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」など日本発の独創的な新薬の研究開発に加え、オープンイノベーションによるがん創薬力の強化を図り、「グローバルオンコロジーカンパニー」となることを目指している。
2014年6月には、オープンイノベーションファンドである「Remiges Fund」に最大累計3000万米ドルの出資を決定。さらには同ファンドと連携して、欧米におけるベンチャーコミュニティーとのネットワーク構築や、「目利き力」のある人材の育成にも取り組んでいる。
国内外の有望なバイオベンチャーに投資
今回設立された「Taiho Ventures」は、オンコロジー領域において革新的な新薬の研究開発や創薬基盤技術の開発を行っている国内外の有望なバイオベンチャーに対して、投資を行う。また、大鵬薬品がこれまで経口抗がん剤のパイオニアとして培ってきたリソースも活用し、ベンチャー発展の支援を行うという。
「Taiho Ventures」の当初の投資規模は5000万米ドル。大鵬薬品は、このコーポレートベンチャーキャピタルにより、さらなる創薬力の強化を図るとしている。

大鵬薬品、コーポレートベンチャーキャピタルを設立 - 大鵬薬品工業株式会社
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/