革新的な新薬創出に向けて
Merck&Co.,Inc.,Kenilworth,N.J.,U.S.A(MSD)と東京大学は5月12日、創薬共同研究における戦略的パートナーシップ契約を締結したことを発表した。
東大の学術研究を医薬品開発に応用
MSDはこのたびの契約で、東京大学のトランスレーショナル・リサーチ・イニシアティブ(TR機構)が行っている学術研究の成果を医薬品開発に応用し、新薬創出をより効率的に進めることが可能になるとしている。
東京大学TR機構とは
東京大学TR機構は、先進医療の基礎や応用、実用化までの研究開発を行う組織。東京大学総長総括室下で、医科学、薬学、理学、工学、脳科学生命など、様々な分野の研究所が連携して構成されている。大学の研究成果の公開や、企業と研究者との面談、また共同研究契約など、研究の実用化に向けた橋渡しを行っている。
リサーチマッピングシステムにアクセス可能
MSDは、TR機構が運営する研究者や研究内容をデータベース化した「リサーチマッピングシステム」にアクセス可能となる。「リサーチマッピングシステム」では、東京大学の生命科学関連の研究に関する情報の閲覧ができる。MSDでは、創薬シーズや技術の応用展開を促進し、革新的な新薬の創出を目指したいとしている。

MSD株式会社
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/2016東京大学トランスレーショナル・リサーチ・イニシアティブ
http://plaza.umin.ac.jp/tri-u-tokyo/ja/index.html