販売元 塩野義製薬 使用上の注意を改訂
抗インフルエンザウイルス薬『ラピアクタ点滴静注液』(ペラミビル水和物注射液)について、製造販売元の塩野義製薬株式会社は、添付文書の「使用上の注意」を21日付けで改訂したことを公表した。
関連が否定できない症例8件 うち死亡例1件
この改訂は厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知(薬生安発0421第1号)に基づくもので、厚生労働省は、ラピアクタとの因果関係が疑われるアナフィラキシーにより、直近3年間に死亡例1件を含む重大な副作用が報告されたことから、専門委員の意見を踏まえて判断した。
ショックおよびアナフィラキシーについて追記
塩野義製薬株式会社は、ラピアクタ点滴静注液「使用上の注意」の
「重要な基本的注意」および「重要な副作用」において、ショック、アナフィラキシー(血圧低下、顔面蒼白、冷汗、呼吸困難、蕁麻疹等)について追記し、投与中は救急処置の可能な状態での観察と、異常が認められた場合には投与を中止して適切な処置を行うこと、また投与終了後にも注意が必要であることを明記した。

塩野義製薬株式会社「使用上の注意改訂のお知らせ」
https://www.shionogi.co.jp/med/download.php