公的研究機関と独占ライセンスを締結
株式会社トランスジェニックは、4月27日、酸化ストレス可視化マウスに関する特許について、欧州特許庁から特許査定を受けたと発表した。
同社は酸化ストレス可視化マウスについて、公的研究機関と独占ライセンスを締結して事業を展開している。
動脈硬化・糖尿病・リウマチなどの要因
酸化ストレスは、細胞ストレスのひとつであり、体内の酸化反応が亢進する状況のことを指す。
細胞ストレスは、細胞レベルのストレスのことであり、様々な疾患への関与が報告されている。細胞ストレスは、低酸素ストレスなどの組織内要因で生じるストレスと、酸化ストレスや小胞体ストレスなど細胞内のストレスがある。
酸化ストレスでは、DNA・脂質・タンパク質など生体成分の酸化変性・細胞機能について、障害が引き起こされる。またこれら変性生体成分が、動脈硬化・糖尿病・リウマチなどの要因になるとも考えられている。
薬理・毒性試験に有用なツールを提供
今回トランスジェニックが査定を受けた特許は、酸化ストレスについて、マウス生体でリアルタイムにその部位を簡便に可視化、検出することを可能にしたもの。疾患モデルマウスを用いた病態解析や、薬理・毒性試験に有用なツールを提供するとしている。
同社は、酸化ストレス可視化マウスをジェノミクス事業の成長ドライバーのひとつとして位置付け、販売するとしている。

酸化ストレス可視化マウスに関する特許が欧州にて成立 - 株式会社トランスジェニック
http://www.transgenic.co.jp/pressrelease/pdf/