黄体ホルモン製剤ルテウム膣用坐剤の発売
あすか製薬株式会社は21日、黄体ホルモン製剤「ルテウム膣用坐剤400mg」を新たに発売したと発表した。
ルテウム膣用坐剤について
同剤は生殖補助医療における黄体ホルモンの補充を目的としてつくられた膣用坐剤である。採卵日以降の最長10週間のあいだ、黄体ホルモンであるプロゲステロンとして、同剤を1回あたり400mg、1日2回投与する。
あすかによれば、同剤は今年3月28日に同社が製造販売の承認を得たばかりの経膣黄体ホルモン製剤である。薬価基準としては未収載品であり、特徴としてはハードファットのみを基剤とした紡錘形の坐剤であることが挙げられる。
同社では同剤の発売以前にルテウムの筋注用製剤を扱っており、今回の膣剤の発売は投与の簡便性が期待される剤形追加となる。
生殖補助医療におけるプロゲステロン
同剤に含まれるプロゲステロンは、生殖補助医療にとって重要な役割を担っている。
プロゲステロンは排卵直後に卵巣でつくられる黄体ホルモンであり、本来は排卵後の2週間存在しているものだとされている。これは子宮内膜をやわらかくし、体温を上げるなどの特性を有している。
同剤では薬剤によってプロゲステロンを補充することで、受精卵が着床しやすいような子宮環境をつくり、妊娠の成立やその状態を維持させることに対する本剤の貢献が期待されている。

あすか製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.aska-pharma.co.jp/