中医協総会 7品目を対象に指定
中央社会保険医療協議会で4月27日、厚生労働省が挙げた7品目について、費用対効果評価の対象医薬品として了承された。対象品目に指定されたのは、類似薬効比較方式で選定されたC型慢性肝炎治療薬『ソバルディ』と、類似品の『ハーボニー』『ヴィキラックス』『ダクルインザ』『スンベプラ』の5品目、原価計算方式で選定されたがん治療薬『オプジーボ』と『カドサイラ』の計7品目。
費用対効果評価 2016年度から試行導入
費用対効果評価は、2018年度の薬価改定・材料価格改定に反映させるため、2016年度から試行導入されているもので、このたびは既収載品のうち、2月10日に公表された「医薬品および医療機器の費用対効果評価に関する取り扱いについて」に明記された基準に則って選定された。
2018年度の薬価改定に反映予定
選定された7品目について、製造販売業者は該当医薬品の費用と効果に関するデータの提出が必要となる。その後、厚生労働省内において、提出されたデータについて中立的な立場から再分析が行われ、2017年度以降には総合的評価(アプレイザル)を実施、2018年度の診療報酬改定時に再算定が行われる予定となっている。
今後は新規収載品についてもデータ提出の方向
現在、費用対効果評価に基づいた価格改定の対象は既収載品に限られているが、中央社会保険医療協議会は今後、新規収載時にもデータ提出を求める方向で検討を進めている。

厚生労働省
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